覚えておいて損なし! ロッドのメンテナンス方法

ロッド メンテナンス

みなさんは釣行後のロッドのメンテナンスはどうなされていますか?

 

リールと違って使っていて問題を感じるような事もないので、余程目立った汚れが無い限りは、そのままって方も多いのではないでしょうか。

 

今回はそんな忘れさられがちなロッドのメンテナンスについて紹介していこうと思います。

クリーニングする上でのポイントや、飛距離やロッドの寿命を伸ばしてくれるコーティングの方法について解説していきますので、ぜひ最後までご一読ください。

もくじ

メンテナンスの必要性

メンテナンスと言うと重々しく、敷居が高いように感じられるかもしれませんが、ロッドについては「クリーニング」「コーティング剤の塗布」、この2つの工程が基本的な作業内容となります。

 

まず「クリーニング」工程でロッドをキレイにしてあげて、次の「コーティング剤の塗布」でロッドをコーティングすることで傷や汚れから守って上げるという感じです。

 

では、メンテナンスをしないとどうなるのか・・・

よく言われるのはロッドの表面に擦り傷や小キズが付いたり、海水で使った場合にはガイドにサビなどの腐食が発生すると言われています。
一般的なガイドはステンレス製やチタン製などの腐食に強い素材のものが採用されていますが、これらのガイドでも海水には弱く、使用後に付着した海水を放置するとサビや腐食が発生してしまいます。

 

結果として、メンテナンスを行わないとロッドの寿命を縮めることになってしまいます。

メンテナンスのメリット

ロッドのメンテナンスを始める前に、まずはクリーニングやコーティング作業を行う事で、どの様なメリットがあるのかまとめてみたいと思います。
ただ、こうやって見ると全てコーティング剤を塗布することでの恩恵となりますね。

糸絡みが減る

使用するコーティング剤にもよりますが、一般的によく使われているフッ素コート系のコーティング剤を使用すると表面にフッ素の膜が貼られて傷や汚れからロッドを守ってくれますが、フッ素系のいい点として、フッ素のコーティングが表面の摩擦抵抗を抑えてくれる効果があります。


コーティング後に表面を触ってみるとツルツルしているので、フッ素コーティングがされている事を実感できます。
まさにこのツルツルのおかげで、表面の摩擦抵抗が軽減され、ラインが触れても貼り付いたする事が無く、結果としてガイド付近などへの糸絡みや、濡れたラインの貼り付きが抑えられます。

 

 

飛距離が伸びる

フッ素系コート剤を使用すると表面にフッ素コーティングがされて、摩擦抵抗が低減されます。
これをガイドのリング部分に行うことで、ガイドに触れるラインの摩擦抵抗が減るので、結果として飛距離が伸びてきます。

 

 

水を弾く

フッ素コーティングは摩擦抵抗を低減する以外に、撥水効果も持っています。
濡れても表面の撥水効果でしずくになって落ちていくので、海水を浴びても100%ではないですが、そのほとんどを弾き返してくれます。
また、ガイドのリング部分には塗布すれば、真冬の釣り場でガイドが凍りついてしまうような状態でも、撥水効果で水を弾いてくれるのでガイドの凍結を抑えてくれます。

 

 

汚れが付着しにくい

表面がコーティングされたロッドを触ってみると表面がツルツルしているのがわかると思います。フッ素系であればフッ素コーティング。ワックス系であれば含まれたワックスの成分により表面がコーティングされるので、汚れた水や藻などが付着しても、自然ととれて表面にこびり着いたりはしなくなります。

 

 

寿命が伸びる

上記の通りで日頃からメンテナンスをすることで傷や汚れからロッドが守られますので、ぶつけて破損などしない限りは、末永くロッドを使用することができます。

 

クリーニングのポイント

ロッド メンテナンス

 

ロッドのクリーニングについては基本的には洗剤をつけた布や、水拭きで大丈夫です。ただし、注意して頂きたいのはガイドは意外に折れたり曲がったりしやすいので、ガイド付近を拭く際には注意してください。

 

ロッドは水拭きでも充分に汚れは取れます。汚れがひどい場合には掃除用洗剤等を使ってみてもいいと思いますが、クリーニング後はしっかりと拭き取って表面に洗剤成分を残さないようにして下さい。

グリップ部分は水拭きがおすすめ

ロッド メンテナンス

殆どのグリップ部分の素材はコルクかEVA(スポンジ)になります。 汚れを落とそうとした際、洗剤を使えば汚れが落ちそうですが、特に洗剤を使わなくても水拭きだけで表面の汚れは落とすことは可能です。

 

コルクは水分が浸透しにくい素材ではありますが、隙間やコルクが抜けている部分があり、EVA素材はスポンジのような物のため水分を含みやすい素材になっていますので、洗剤が浸透して中に入ってしまう可能性を考えると、水拭きをオススメします。

 

コルクは使用していると黒ずんで来ますが、気になるようであれば目の細かい紙やすり(#1000~2000)などで表面を軽く削って除去する方法があります。

また、EVAも使用していると表面がテカテカしてきますが、こちらは少し粗めの紙やすり(#240~400)で表面を傷つけて上げることで復活させることができます。

どちらも表面を削る行為になりますので、削りすぎないように注意して下さい。
(EVAの表面にケバが目立つようであればライターでさっと炙ることでケバを取ることが可能です。)

 

 

ガイドの掃除は念入りに

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ロッドを拭き掃除する流れでリングも布で拭いてキレイにしてあげるのもいいのですが、やはり綿棒などを用いて丁寧に掃除してあげるのをオススメします。

ガイドが小さい物は布では拭ききれないという事もありますが、やはり布では拭ききれない部分が多く、ガイドは特にラインに直接当たる部分でもありますので、なるべく丁寧に掃除してあげて下さい。

 


ロッド メンテナンス

中央のリングとガイドの境目などは爪楊枝を使ってあげるとキレイに掃除できます。

 

 

リールシートは奥までしっかり

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リールを固定する部分をリールシートと言います。 通常釣りをしているあいだはリールが固定されているため、あまり汚れることはなさそうですが、意外にリール伝いに水が入ってきている場合が多く、リールシートの奥の部分などに汚れが残っている場合が多々あります。

せっかくクリーニングするのであればこの部分も掃除してみて下さい。

 

ロッドへのコーティング剤の塗布

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クリーニングを行ってロッドがキレイになったら、最終的にコーティング剤を使用してロッド自体にコーティングを掛けていきます。

 

ロッド用のコーティング剤は色々なメーカーから発売されていますが、今回使用しているのは個人的におすすめするボナンザの『ボナンザワンタッチ』になります。

 

①コーティング剤を塗布

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今回使用している『ボナンザワンタッチ』は乳液タイプのため、適量を布に垂らしてロッドに塗りつけていきます。
塗る場所はグリップ部分以外の場所になります。

コーティング剤をどれぐらい塗るかですが、個人的には塗った跡にロッドの表面にコーティング剤が薄っすら残っているぐらい多めに塗るようにしています。

 

コーティング剤は乳液タイプ以外にも「スプレータイプ」「ムースタイプ」「シートタイプ」などがありますが、「スプレータイプ」「ムースタイプ」も布に吹き付けて使用する方が無駄がなくオススメです。

 

 

②乾く前に拭き取る

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塗布後は乾き切る前に乾いた布で拭き取っていきます。
そのまま磨き上げるように拭き上げていくとロッドの表面に輝きが出てきてツルツルピカピカの状態になってきます。

 

乾き切る前に拭き取る必要がるため、ロッド全体を一気にやるのではなく、部位ごとに分けて作業するのをオススメします。

 

 

③ガイド部分は綿棒で塗布

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ガイドの部分へは綿棒を使って塗布すると効率も良くて楽です。
コーティングすることでラインが触れた際の摩擦抵抗が減り、飛距離アップも望めますので、リングの内側もしっかりと塗ってあげて下さい。

 

塗った後は乾く前に拭き取って終了です。

 

 

以上が「コーティング剤の塗布」になります。

難しい作業のようなイメージがあるかもしれませんが、実際には塗って拭き取るだけの作業内容ですので、難しい部分は何もありません。

 

次回のコーティング作業はいつやるかについては、使用する頻度により異なってくるかと思いますが、自分は3回釣行に行ったらコーティング剤の塗布を行うようにしていました。(簡単なクリーニングは毎回の釣行ごと)

何ヶ月に1回!とか、何釣行毎に!と言った明確な決まり事は無いので、使っていて必要性を感じたらコーティング作業を行ってあげればいいかと思います。

まとめ

今回はロッドのメンテナンスについて書いてみました。

リールと同様、ロッドもメンテナンスをしっかりとしてあげれば長く使えるアイテムですので、是非相棒として愛着を持って接してあげて下さい。