簡単!誰でもできる コルクグリップの補修方法

簡単!誰でもできる コルクグリップの補修方法

ロッドのグリップ部分と言うとスポンジのようなEVAと、コルクの2種類に大きく分かれ、人によってはどちらの素材のものを使うのかこだわりを持っている方も多くいらっしゃいます。

 

今回はそんなグリップの中でも、昔から根強い人気のあるコルクグリップにフォーカスを合わせ、コルクグリップを使う中で必要になってくる目抜けの補修について解説していきます。

もくじ

コルクグリップの宿命 「目抜け」

コルク目抜け修復

コルクグリップの特徴として水を吸収し難いという点があります。そのため釣りのような水場での使用には向いていることもあり、かなり昔からコルクはグリップの素材として用いられてきました。 近年はスポンジのようなEVA素材も多く採用されていますが、コルクの触ったときの質感や、その見た目などからコルクグリップを好んで愛用する方も多く見られます。

 

そんなコルク製のグリップも、コルクの性質上、経年劣化などにより亀裂部分に詰まっていた物が剥がれてしまい、裂け目が露出してきてしまいます。
この詰まったものがとれた状態を「目抜け」と言い、コルクグリップの宿命とも言えます。

補修作業に使用するアイテム

コルク目抜け修復素材

コルクグリップの目抜け補修には上記のような道具と素材を使用します。
どれもホームセンターで入手可能な物ばかりです。

 

コニシ 木彩補修用 ウッドパテ ラワン

目抜けで抜けてしまった部分をこのパテを埋めることで補修します。
このコニシのウッドパテの良いところはアクリル樹脂なので、乾燥すると水に濡れても溶けないと言う点です。


釣具用の物や、DIY用のウッドパテなどいろいろな物が市販されていますが、どれも水溶性のため、水に濡れると溶けてしまいます。そのため、ある程度使用したら再度目抜けを埋める作業が必要になります。

 

つまようじ

コルクグリップにパテに塗り付ける際に使用します。
表面をならす際にヘラがあると便利だと思いますが、つまようじだけでも充分です。

 

マスキングテープ

パテをつけたくない部分や、ヤスリでキズをつけたくない部分を守るために使用します。

 

スポンジやすり

乾燥後にパテを削り落とす為に使用します。
紙やすりでも問題はありませんが、スポンジやすりの方が表面への追従性があり、グリップの曲面もしっかりと磨くことができます。

番手は#300前後が使いやすいです。

 

それ以外に表面を拭くための濡れ雑巾があると便利です。

補修作業の流れ

コルク目抜け修復

ここからは実際にパテを使った補修について順を追って説明していきます。

 

マスキングテープでパテを付けたくない部分を保護する

コルク目抜け修復

 

リールを固定する部分の金属やプラスチックの部分、グリップエンドの金属やゴムの部分など、パテを付けたくない部分にマスキングテープで保護しておきましょう。

 

万が一、ウッドパテが付いてしまった場合、うまく取れれば良いのですが、最悪付着したウッドパテを取るためにキズを付けてしまう可能性もありますので、保護する目的でマスキングテープで覆って上げたほうが安心して作業できます。

 

ウッドパテの硬さを調節する

ウッドパテ

 

ウッドパテは直接チューブから塗り付けるのではなく、一度紙の上などに出して、硬さの調整をしてから塗りつけていきます。

 

紙の上に出したウッドパテをつまようじでかき混ぜる事で少しづつ固くなって来ます。
チューブから出してすぐの物は少し柔らかいため、少しかき混ぜて固くしてあげてから塗りつけて行ったほうが作業しやすいと思います。

 

該当箇所にパテを塗っていく

該当箇所にパテを塗っていく

 

硬さを調節したウッドパテをつまようじを使って該当箇所に塗りつけていきます。

その際、裂け目の奥の方までしっかりとパテを塗り込んで上げるようにして下さい。

 

しっかり乾燥させる

コルク目抜け修復

 

ウッドパテを塗りつけた後は使用するウッドパテにもよりますが、しっかりと乾燥させてあげましょう。

今回使用している「コニシ 木材補修用 ウッドパテ」は完全乾燥までに24時間以上置いておく必要があります。

 

ヤスリで余分な部分を削り落とす

コルク目抜け修復

 

乾燥後、ウッドパテの余分な部分をヤスリを使って削り落としていきます。

その際、削りすぎて元々のコルクの部分も削らないように注意をして下さい。



コルク目抜け修復

 

表面の凹凸が無くなる程度までヤスリで削ってあげれば大丈夫です。

きっちりと作業したい方は、濡れた雑巾等で拭いてあげてコルク部分を湿らせると、下の写真のようにウッドパテの部分とコルクの部分が明確にわかりますので、湿らせながら作業してもいいかと思います。(半透明の部分がウッドパテ)

 

コルク目抜け修復

 

濡れたタオルで拭き取って完了!

コルク目抜け修復

 

削り終わったら濡れた雑巾で細かな削りカスを拭き取ってあげて完了です。

 

まとめ

コルク目抜け修復

今回はコルクグリップの補修について解説してみました。

 

個人的にもコルクグリップのロッドを好んで使用しているため、コルクの裂け目が目立ってくると補修作業を行っていたのですが、以前使用していたものは水溶性のため、1シーズンも使うと埋めたパテが無くなってしまっていました。

 

今回紹介したコニシのウッドパテは数年前に教えて頂いたのですが、水溶性に比べて耐久性が段違いに強く、一度補修すれば何シーズンでも持つんじゃないかなと思えるレベルでした。

正直、もっと早く出会っていれば・・・

 

上記のとおり、個人的にはコルクグリップ好きなので、もっとコルクグリップ愛好家が増えてくれたら嬉しい限りです。